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ごあいさつ

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総括施設長  藤木 充

引き継がれる「想い」

ステップ広場ガルのある「南郷」の地に糸賀一雄により近江学園が創設されて67年。以来「南郷」は滋賀県の知的障碍者福祉の原点の地となりました。教育施設や医療機関と福祉支援が混然一体となって「地域での就労」という目標とともに「重症心身障碍」から「自閉症行動障碍」の人たちまでの処遇を進めるという、その意味で他に類を見ない先駆的施設であった近江学園。「地域での就労」ということでは、池田太郎により信楽の地に「信楽学園・青年寮」が建てられ、地域全体で障碍者の暮らしを支援する、「地域に紛れ、消えゆく施設」とかたち作られ、今も多くの一般事業所に障碍者の姿があります。他方「重症心身障碍」や「自閉症行動障碍」の処遇については、岡崎英彦により「重症心身障碍」を中心として処遇する「第一びわこ学園」と「自閉症行動障碍」も対象とした「第二びわこ学園」が創設された。これ以降多くの施設が障碍者支援として、先人の想いを引き継ぎ、新たな処遇を切り開いてきました。

私たち、しが夢翔会も「ステップ広場ガル」「一里山地域支援センター」「北部複合センター」の活動を通して「重症心身障碍」自閉症行動障碍」の人たちへの支援を行うことで、近江学園の流れを受け継ぎ、滋賀県の、大津市の障碍者支援に寄与したいと願ってきました。

次年度から、新たに「家族支援センター」や「自閉・行動障碍対象の通園事業所・いちばん星」「自閉症行動障碍サポートセンター」などの支援を開始したいと考えています。

これらのすべては「南郷」の地に「近江学園」により切り開かれた「滋賀」の障碍者福祉の精華として私たちに与えられたものであり、これからも大切に育てることを求められているものであるとおもいます。

一つ一つの、様々な実践が、すべての「引き継がれる想い」のはじまりでありとうたつてんであるのだから。

今思うこと。

重い行動障碍を呈する人が「その人らしく」生きるための支援を熱く語った江口君。地域で仕事をするということは、「利用者発信」−本人や家族の想いに心を寄せることなのだとわからせてくれた菅野さん。若くして逝った彼等の想い。今、私がしていること、しなければならないことの多くは、ともに福祉の世界ですごした彼・彼女らの熱い思いを受け継ぎ、ゆるぎない実践とすることだと思っています。

重度 重症の、自閉・行動障碍の人たちの「生き難さ」を受け止めて「その人らしい」命を輝かせること。障碍を持つ人に伴走し「その人らしい」生き方を支えられる相談支援(ソーシャルワーク)を実践すること。どれもが、彼らが実践し実現しようとしたものの精華として地域に広げなければなりません。様々にある地域の障壁を地突き抜けるようなあつい実践が、彼らの思いを引き継いだ私たちのできるただ一つのものだと思います。


委託相談、指定相談事業 障がい児者相談センターみゅう 写真
合宿で 園生が視線の先に

私たちの獅、びわこ学園を創設された岡崎園長の「熱願冷諦」「この子は何を思ってはるのやろ」という、利用者に注目し、しっかり見つめ、本人の想いに近づこうという視点は、糸賀一雄の「この子らを世の光に」という障碍を持つ人を社会に開く視点から発しながら、さらに視点を変えたものとして、また重症心身障碍児支援の実践の視座として、心に重く引き継がなければならないと考えている。引き継げているかを振り返るのはもう少し後で、と、思っています。

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